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米空軍 次期軽攻撃機トライアルが白熱してる件

 現在、米空軍は軽攻撃機の採用を検討しているとのこと。


まず今回の話の概要について。

次期軽攻撃機の候補としては、AT-6B(ウルヴァリン)とEMB-314(スーパーツカノ)が挙げられている。

少し前まではスコーピオン(テキストロン社)も提案されているという話もあったが、現在ではこの2機種に縛られているのだろうか。スコーピオンの話については、とんと聞かない。


次に2つの機種それぞれの武装について見てみよう。


<AT-6B>

ハードポイント6箇所

ガンポッド(50口径、恐らくM2系)

ヘルファイア、マーベリックなどの空対地ミサイル、ロケット弾ポッド、JDAMの他、自衛用のAIM-9(サイドワインダー)空対空ミサイルなどを搭載可。

暗視装置やHUDなども装備しているとのこと。



<EMB-314>

固定武装としてM3P(M2重機関銃系)を2挺、両翼内に装備。

ハードポイント5箇所

CRV7ロケット弾ポッド、各種航空爆弾(ペイブウェイといった精密誘導のものを含む)、自衛用のMAA-1(ピラニア)空対空ミサイルを搭載可


ホビーボス 1/48 エアクラフト シリーズ ブラジル空軍 EMB-314 スーパーツカノ

ホビーボス 1/48 エアクラフト シリーズ ブラジル空軍 EMB-314 スーパーツカノ


AT-6BやEMB-314のようなCOIN機(対暴動や対ゲリラ・コマンド用)については、他のジェット攻撃機に比べ、ランニングコストや整備性が優れているのではないかと予想される。

余談だが、これは前述のスコーピオンが、候補として挙げられなくなった要因と考えられる。

(ジェット機でもアエルマッキS-211(個人的に好き)やA-37ドラゴンフライ、AT-33といったCOIN機はあるのだが)


今回の軽攻撃機候補については、近接航空支援だけでなく、哨戒や捜索も任務に含まれるという記事も拝見したので、暗視装置やある程度のアビオニクスを装備していることが選定基準の一つになっているのだろう。

また、今回の2機種はともに、南米や中東、アフリカといった第三世界へ輸出や供与がされている機体である。

そうした実績があることも選定に反映されていると考えられる。


実績に加えて、自国内で生産ラインが既に存在することも大きな点だろう。

AT-6Bは米軍のT-6Ⅱテキサン練習機の派生型であり、米国ホーカー・ビーチクラフトで製造されている。

一方のEMB-314についても、原開発国はブラジル(エンブラエル)であるものの、2013年にアフガニスタンへ供与する軽攻撃機として選定されたため、米国内に製造ラインがつくられている。


こうした点からこの2機種が選定されているのだろう。今後しばらくは、次期軽攻撃機の選定から目が離せない日が続きそうだ。