小生だいすきな対潜迫撃砲。...ほんとすき
対潜迫撃砲とは、読んで字の如く「潜水艦に対して爆雷などを投射する兵器」である。
元祖はイギリスのヘッジホッグとなっているが、現在イギリスやアメリカをはじめとした、旧西側諸国ではあまり運用されていない。
↑大戦中に対潜迫撃砲として活躍したヘッジホッグ。
ハリネズミのようなイメージ。
大戦後も長らく運用されてきた、こうした対潜迫撃砲ではあるが、旧西側諸国では、やがて対潜ヘリや対潜ロケット(短魚雷を搭載したもの)、魚雷発射管に取って代わられていった(としておこう)
しかし、スウェーデンやフィンランドといった北欧諸国や、ロシアをはじめとした旧東側諸国では現在でも運用がなされている。
現在運用されている、主な機種としては次のようなものが挙げられる。
エルマ(スウェーデンのサーブ社製)
RBU-6000(原開発国はソ連・ロシア)
RBU-1200(同上)
RBU-1000(同上)
87式対潜ロケット(RBU-1200を基に中華人民共和国が開発)
エルマについては、潜水艦の船殻に軽微な(後述のものより)損傷を与えることを目的にしている。
一方のRBUシリーズについては、炸薬量などにエルマと比して差があり(デカイし重い)、爆雷に代わって無誘導ロケットを発射できる。(沿岸部への対地攻撃に使用可能)
対潜迫撃砲のメリットについては、天候(シーステート)の悪化や妨害、欺瞞に強いことが挙げられる。
対潜ヘリは天候によっては、水上艦から発艦できないし、短魚雷などは浅海域で使用するには難がある。
対して、対潜迫撃砲は浅海域でもぶっ飛ばせるし、天候にもほぼ関係なく使用ができる。
スウェーデンやフィンランド、ロシアや中国などがこういったものを運用するのも、沿岸防衛に主軸を置いているからだろう。(ロシア中国は中距離用の対潜ロケット・ミサイルも運用しているが)
ともかく、対潜迫撃砲はフォルムや運用方法など、小生の色々なところをくすぐるものとなっているのだ(心底どうでもいい)
対潜兵器といえば、個人的にはロシアのURPK-5(ラストルブ)なんかも非常に唆るねぇ。(対潜ミサイルに艦対艦ミサイルを兼用させるあたり)
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余談だが、今スーパーキャビテーションが熱い!(小生の体感として)
将来的にはスーパーキャビテーションを利用した機関砲なんかを、対潜ヘリと潜水艦が撃ち合ったりもするのだろうか。
スーパーキャビテーションといえばシクヴァル!(ロシア製魚雷。スゲー疾い)
こんな感じで、今後もまとめていこうと思います。ほんと精進します(小並感)
米空軍 次期軽攻撃機トライアルが白熱してる件
まず今回の話の概要について。
次期軽攻撃機の候補としては、AT-6B(ウルヴァリン)とEMB-314(スーパーツカノ)が挙げられている。
少し前まではスコーピオン(テキストロン社)も提案されているという話もあったが、現在ではこの2機種に縛られているのだろうか。スコーピオンの話については、とんと聞かない。
次に2つの機種それぞれの武装について見てみよう。
<AT-6B>
ハードポイント6箇所
ガンポッド(50口径、恐らくM2系)
ヘルファイア、マーベリックなどの空対地ミサイル、ロケット弾ポッド、JDAMの他、自衛用のAIM-9(サイドワインダー)空対空ミサイルなどを搭載可。
暗視装置やHUDなども装備しているとのこと。
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<EMB-314>
固定武装としてM3P(M2重機関銃系)を2挺、両翼内に装備。
ハードポイント5箇所
CRV7ロケット弾ポッド、各種航空爆弾(ペイブウェイといった精密誘導のものを含む)、自衛用のMAA-1(ピラニア)空対空ミサイルを搭載可
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AT-6BやEMB-314のようなCOIN機(対暴動や対ゲリラ・コマンド用)については、他のジェット攻撃機に比べ、ランニングコストや整備性が優れているのではないかと予想される。
余談だが、これは前述のスコーピオンが、候補として挙げられなくなった要因と考えられる。
(ジェット機でもアエルマッキS-211(個人的に好き)やA-37ドラゴンフライ、AT-33といったCOIN機はあるのだが)
今回の軽攻撃機候補については、近接航空支援だけでなく、哨戒や捜索も任務に含まれるという記事も拝見したので、暗視装置やある程度のアビオニクスを装備していることが選定基準の一つになっているのだろう。
また、今回の2機種はともに、南米や中東、アフリカといった第三世界へ輸出や供与がされている機体である。
そうした実績があることも選定に反映されていると考えられる。
実績に加えて、自国内で生産ラインが既に存在することも大きな点だろう。
AT-6Bは米軍のT-6Ⅱテキサン練習機の派生型であり、米国ホーカー・ビーチクラフトで製造されている。
一方のEMB-314についても、原開発国はブラジル(エンブラエル)であるものの、2013年にアフガニスタンへ供与する軽攻撃機として選定されたため、米国内に製造ラインがつくられている。
こうした点からこの2機種が選定されているのだろう。今後しばらくは、次期軽攻撃機の選定から目が離せない日が続きそうだ。